慕情
この時間、この夕日が沈んで夜の帳が下り始める空が紫色の時間。
眠たくても寝れなくて、ひんやりとした布団に入って、意識だけは鋭くなって。
訳もなくとても切なくなる時がある。
子供の頃の記憶か、理由もないセンチメンタルか。
眠たくても寝れなくて、ひんやりとした布団に入って、意識だけは鋭くなって。
訳もなくとても切なくなる時がある。
子供の頃の記憶か、理由もないセンチメンタルか。
それでも只、布団の中にいる。
慕情というには情熱的過ぎる、虚無感というには人間的過ぎる。
そんな感情。
いずれこの世から消えてなくなる自分が、「今」感じる感情。
自分ひとりにしか感じる事のできない「世界の色」。
故の孤独。