ひとつの宙

何は隠そう、このブログの名前、昔にやっていたバンドの曲名から、頂いている。
知ってる人も多いけど、知らない人もいるんじゃないかな。
過去ログ読んでもわからないからね。
今日は、そのバンドのライブに行ってきた(その後のライブ中に書いている)。
横浜FAD。
ここは僕の、いろんなもんが詰まっている場所だ。
セミでもライブしたし、外バンでも十数回したんじゃないかなぁ。
それもあってか、全部が、全部が、琴線に触れる。
ライブ全般にいえることなんだけれども。
以下列挙。
便所のフライヤーとか
店員の態度の悪さとか
アンプの置き位置とか
唐突に行われる次回のライブ告知の違和感とか
その無意味性とか
バンドの雰囲気とかアレンジとか
セッティングにとまどってる様とか
明らかにミスったドラマーが何食わぬ顔顔して叩いてたり
会社秩序のヒエラルキーとの対比とか
バンドに紐づいている女子の比率とか
その可愛さの比率とか
なんか目の前にいるカップルの関係値とか
あ、今ちょっと女の子から手を繋いだ。
それに想像を巡らせてみたり。
諸々の妬みそねみ感とかさ。
混濁したそれらと、決して上手いとはいえないバンドの音の粒子に埋め尽くされながら、いろんな感慨に思いを巡らすこの感じの全てが、時に違和感もあり、時に心地よくしみこんでくるのだよ。
明智君。
本来いるべき世界などと思うこともあるんだよ、明智君。
ライブを見ているみんなが思っている事がマンガの吹き出しみたいに宙に浮き出して、ひとつの中くらいの思念になって、まとまったもんを、一番後ろの席から音ともに眺めてみたい。
そんなニッチな欲望。
感情とはそうゆうもんだよ明智君。