ポジティブについて

世間一般で、善の賞賛の力、悪の非難の力は絶大です。
人間に限らず、全てのものは評価によってはじめて価値が生じます。
評価が無い、存在の林檎は虚ろでしょう。
評価者たちは創造者となり、あらゆる物を批判し、除外していきます。
人は自分の価値観と異なるものが同じ地球上にいるのが恐怖でたまらない生き物です。
また、自分の嫌な面を持った者にも嫌悪感を覚えます。
評価者たちはこれらに軽蔑という手段で抵抗します。
軽蔑の力は絶大です。
評価のない自己は存在しませんから。
人の心には大小こそあれ暗闇が存在します。
誰かがそれを悪徳だと叫んだのです。
人は自分の嫌な面、つまり暗闇を持った隣人に恐怖をいだきます。
隣人の心など誰にもわかるはずもなく、不信は広がっていきました。
みなその不信を叫び、不信は通念を、通念は観念を作り上げました。
観念は教育や社会常識すら変革してしまいました。
「朗らかにあれ」
と。
かくして絶対善としてのポジティブと社会悪としてのネガティブが形成されたのです。
評価が自己をつくり、社会に評価されているこの構造をどうにかしない限り、
この疚しさから逃れることは出来ないでしょう。