全ては砂の城ように

この間、ふと思い立って小学生の頃最も遊んでいた愛機のメガドライブに久しぶりに電源を入れてみると、うんともすんとも言わなくなっていた。
嫌な予感がして、何百時間も遊んだ思い出深い3DOも、やっぱり起動しない。
家族旅行に持っていた、ゲームギアも電源がつかなくなった。
高校の頃の僕を救い、アイデンティティの支えとなったSNOOEERは廃刊になる。
生まれた時から住んでいた団地は半分取り壊され、走りまわった遊び場や基地、木登りした木やどんぐりの木、水飲み場やら、虫捕り場はこの世から無くなる。経験上、こういう時は、いろんな大事なモノが立て続けになくなる。
思い出を積み上げる時間は長いけど、無くなる時はあっという間。

永遠なんて無いし、形ある物はいつか壊れ、無くなって行く。
なんてことは百も承知だけど、流石に物悲しいね。

無いものを有ると妄想し
いずれ滅びるものに永遠を望む所に
苦が生まれる。

とブッタは言ったが、自分の所有物も自分の死も含めて、僕はまだその期待を捨てる事は出来ないようだ。

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