吾唯足知

幸せと死は紙一重のところにある。

幸せは永遠には続かない。
破綻は、常に頬ずりするほど傍にある。
血が流れる、肉と肉の間に皮一枚を隔てて破綻が流れている。
強かに。静かに。

普段僕たちはそれに気付かないだけだ。

即ち、幸せと死はほぼ同じ所にあって、同じようなものだということ。

「無いものを有ると妄想し、いずれ滅びるものに永遠を望む所に苦が生まれる。」

と仏陀は言った。
幸せと死を相対に見るから心が乱れるんだと。

もう少し大きな視野で、今この瞬間を瞬間として「得る」。
足ることを知る。
今ある幸せを、生を享受する。
そして今を精一杯生きる。

きっとそれが出来たらどんな時でも心は平静で、幸せだ。

その心構えが今、僕には必要だ。

(とはわかっているが、なかなかどうしてそうはいかない。)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です