嫁に泣かれた話

たわないない会話の中で「俺は早死だと思うから、おじいさんになって死んだら後はよろしくねwww」みたいな話題?はカップルでも夫婦でもあることだと思う。

この間娘が産まれて数週間くらいのこと。

そんなようなことを話したら、嫁がポロポロと泣き出した。

曰く

「貴方が死んだら私もすぐ死ぬ」

「つらすぎて後を追う」

「あなたのいない世界に意味はない」

と。

「死んだら俺はもう思考しないんだし意識ないんだからそんなことはやめてくれ」

「第一子供がいるから寂しくないだろうし、子供も哀しむよ。もし万が一意識があったら俺も哀しむよ。」

と俺。

いや、それとこれとは別なのよ、と嫁。

まぁ、そんなこんなをとりとめもなく、お互いに感情的になって話した。

死を思ってかなりセンチになったし、俺もジーンとした。

「後を追う」

その言葉が、その時その瞬間の気分だとしても、将来それが実行されないにしても(全然してほしくないのだけれど)、実はすぐ他の人と幸せになるとしても、そう言ってくれた事は、とてもとても嬉しかった。

いつか終わり、今も虚無に向かっている人生だけど、最後は一人になってしまう人生だけど、その路の途中で、ここまで言ってくれる人と出会えてよかった。

結婚したときのブログで「いつか死によって別れるのが怖い」と書いた。

大事なものがますます大事になって、ますます怖くなったけど、救いも増えたような気がする。

夫婦でポロポロ泣いた夜は、瞬間かもしれないけど無くならない。

夫婦でいい人生を送ろう。

そして死ぬその日まであの日のことを覚えておこうと、思った。