正しい希望の失い方

誤った絶望=
世界に形而上的な意味がない事を知り絶望するが、
その虚無の巨大さにやがて盲目になり、
自らの本質的な価値を外部である<他者(他人だけでなくその価値観も含む)>に依存し投げ渡す事に、
誤った世界の意味を求め、自らの生を蔑ろにし消費し、無意味を更に無意味化する、
半自殺的絶望。

正しい絶望=
世界に形而上的な意味は無い。
よって<世界の内にある他者>も、わたしにとっても等しくその意味はない。
そう正しく理解した上で、それでもなお自らその無を引き受け、
ただ一人で立ち、
それでもなお他者と向かい合い、生きる絶望。

この2つの絶望は入り口は同じだが、
その結果は、一方の彼岸からあの世を、この世を見るがごとく遠く、違う。

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