海と毒薬
海の側に住んでいると、実際中々海には行かないものだ。
もう潮風は生活の一部であるし、有難味も感じない。
散歩コースでもない限り、わざわざ見に行かない。
でも、無性に海を欲する時がある。
心がささくれ立った時。
どこか爛れた様な時。
そんな時は自然と足が海へと向かう。
欠けた心が海を欲するのか。
心が欠けたからこそ、元々ずっと心にあった海が呼ぶのか。
心が海を呼ぶのか。
海が心にあるのか。
潮騒に心を委ね、広大な視野に開放される。
広大な、あまりにも広大な海。
そら。
僕が今死んでも、未来、死んでも変わることの無い自然。
有機の繋がり。
漣に身を任す。
ひとつの贅沢で、また残酷な癒しだ。
少年が、一心に海に石を投げていた。
僕はそれを美しい光景に感じた。
わたしも海の側で育った人間だ!
時折、海を恋しく思うぞ!
夏、また一緒に海へ行きましょうや。
おお!
君も海人だったね!
そうだね!
今度は、怖気付かずにあのクラブで朝まで踊ろう!ww